片山兵衛 活動報告

北海道・鷹栖町議会議員 片山兵衛の活動をご報告します。

議員としての姿勢を学ぶ!平成30年度北海道町村議会議員研修会!

 2018年7月3日に札幌コンベンションセンターで「平成30年度 北海道町村議会議員研修会」がありました。
 大雨の影響が心配されましたが、出発するころにはこれから収まっていくだろうという予想になったので予定通り参加。

 2つの講演を聞きました。議会報「孔雀草」171号でもその内容をご紹介しますが、もう少し詳しくお知らせします。

 

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加来耕三氏

 明治維新から150年、現在そして未来を考える」
   歴史家・作家 加来耕三氏


明治維新のきっかけとなったペリー来航、一般には黒船の巨大さに大騒ぎになったと言われるが、実際はそうではない。黒船は最新鋭の兵器を搭載しており江戸を火の海にすることができた、これがわかったからこそ衝撃を受けた。歴史を疑ってかかること。
坂本龍馬は愚鈍な子供だったと言われるがこれも物語の創作にすぎない。
物事にはすべて前兆があり、飛躍することはありえない。
薩長による暴力的な手法が敗戦につながったとして批判する風潮があるが、このように結果だけで考えるのは意味がない。
立ち止まって考えることで歴史は活用するころができる。議員は充分な情報を与えられずに決断をしなければならない場面があるが、そこでも歴史が参考になる。
明治維新はぎりぎりまで追い込まれてはじめて始まった。尻に火がつかなければ動かないのが日本人だがそれでよいのか。
未来は過去と現在の線上にある。さまざまな問題が起きている今こそ過去を検証し、今後を想定した議論をしていくべき。

 

 

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岩井奉信氏


現代日本政治と政局のゆくえ」
    日本大学法学部 教授 岩井奉信氏

 

(岩井氏が日大教授であることと関連して)日本大学はアメフト部の問題で初期対応を誤った。初期対応を誤ったといえば森加計問題も同じ。
しかし野党の追及が下手なこともあり、安倍政権はなんとか踏みとどまった。
9月に予定されている自民党総裁選では安倍総理3選はまず間違いないだろう。
2019年は統一地方選挙 参議委員選挙 天皇陛下退位即位 消費税引き上げなどイベントの多い年であり、憲法改正も困難な状況だが妥協点を探っていくだろう。
しかしその後がどうなるかがわからない。このような状況の中、地方は政局に左右されることなく、逆に政府に意見していくような姿勢が必要だ。それでこそ地方分権と呼べるのではないか。

 

 どちらもすぐに議会活動に活かせるというよりは、議員としてどうあるべきかを考える上で参考になるような内容でした。